Birthed in tokyo japan by an ambitious and unique group of individuals.

b.g.u. is a queer and intersectional feminist zine/collectivE.

B.G.U.は東京生まれで、

クィア|インターセクショナル|

フェミニストのジンであり、

個性的な人たちの集まり。

Artist Profile | Nayokenza Robyn Oliver

Artist Profile | Nayokenza Robyn Oliver

自己表現の仕方は十人十色。

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B.G.U.では、インスピレーション溢れる様々なアーティストに焦点を当てていきます!アーティストから受けるインスピレーションが、様々な形で私たちを突き動かすと私たちは強く思います。


第三弾のゲストは Nayokenza Robyn Oliver。インスタグラム @nayokenzaYouTubeをチェック。Nayokenzaは「フィーバーポップ」の第一人者として新ジャンルを開拓したり、ネット上でディスカッション動画を制作したりと、幅広く活躍している。音楽やアイデンティティー、日本でノンバイナリーであること、 BLMの関わりなどについてお話しを伺いました!

 

Nayokenza Robyn Oliver、こんばんは!自己紹介と東京に来たきっかけについて教えてください。

こんばんは、Nayokenza Robyn Oliverです。最近ではYouTubeを始めたり、たまに演説をしている* 日本在住のミュージシャンです。生まれはアメリカ・ニュージャージー州、育ちはフロリダ州のオーランドで、人生の三分の一ぐらいはずっど日本に暮らしています。10歳くらいの時に初めて日本に来て以来、「日本語を勉強しに東京に引っ越したい」と思っていました。たまたまいとこが日本に住んでいたので夏休み中よく遊びに行くことになり、それを切っ掛けに移住する!と決意しました。あとは、自分で「住める!」って信じて実現した感じです!

*Nayokenzaは東京で2020年6月14日に行われたBlack Lives Matterのマーチでも、行進前にスピーチをしました。

音楽に影響を与えたものはありますか?

音楽に興味を持ち始めた最初のきっかけは、両親が流していた音楽です。母親がゴスペルをよく聴いていて、私はゴスペルがあまり好きではなかったのですが、子供の頃に兄と私にジャクソン5のCDを買ってくれたりしました。MTV(アメリカの音楽番組)などもよく見ていました。そして00年代に入ってからは、バンドをやっている子たちが沢山いる高校に通いはじめて、一度興味をそそられてからは虜になっています。

いつも同じような音楽ジャンルを行き来しています。もっと若い頃はラップをしてたけど、そこからもっとメタルコアやそういうヘヴィな音楽にハマっていった。でもやっぱり色んなジャンルを跨って自己表現をしたいから、結局フュージョンにたどり着くんです。

今作っている音楽はどのようなものでしょうか?

どう説明すればいいのかはリリースする時にすごく悩みました。その結果、「フィーバー・ポップ 」と呼ぶことにしました。一番のポイントは、ポップをやっているということを伝えたかったんです。ポップというと甘い音楽を思い浮かべますが、フィーバー・ポップにはもっとヘビーでアグレッシブなイメージを持って欲しかったんです。もっとワイルドな感じ。フィーバー・ポップと言っても、誰もそれが何なの分からないだから、自分のやりたいようにできる

フィーバー・ポップのこれからは?

フィーバー・ポップと呼んでいる理由は好きにできる自由の為だと思います。だから、これからは全く別路線に進むかもしれないけど、それもそれでフィーバー・ポップ。何度も同じことを繰り返していると陳腐になるので、音楽的にどんどん挑戦しつつリリースを続けていきたいです。

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自分にとって自由とは自分の生きたいように人生を生きるチャンスを持てること

音楽は自己表現にどう繋がっていますか?

自分はノンバイナリー* として、二択思考に縛られない生き方を音楽でも表現していると思います。自分を男性と思っていないし、女性としても思っているわけでもない。自分を男性的とも女性的表現とも感じていないし、その間である。それは自分が作る音楽も一緒です。ポップでもヘヴィな音楽でもない。人生のあらゆる面での自分の表現方法が、音楽も含めてすべてに影響を与えている。

*ノンバイナリー(non-binary)とは、身体的性に関係なく性自認・性表現に「男性」「女性」といった二元論的枠組みをあてはめようとしないことです。(Job Rainbow Magazineから)

日本でノンバイナリーである経験について教えてくれますか?

そもそも日本ではジェンダーについての対話が少ないと思います。その理由の一つとしては、言語だと思っています。自分は代名詞 (pronoun)は “they” **を使いますが、日本語を話している時にわざわざ「彼女(”her”)と呼んでください」とは言いません。個人的には、アメリカほどそういったことがはっきりしていないと思います。アメリカでは着る服などは、自分がクィアであることの宣告になっているけど、日本では、背が高くて、黒人で、男性の体をしている自分がそういった表現方法をしても「おしゃれ」と思われるだけ。アメリカと日本とでは、周りから同じように見られません。これが最悪な自体ではありません。でも、そんな中でも生きていくしかありません。

**英語で「They」を「単数」「ジェンダー中立」な代名詞として使う。SheやHeではなく、“They went to the park”=その人は公園にいった、等

この状況のいい点としては、クィアの人たちに対して保守的な意見を持っている人たちの標的にならないことです。でもその反面、自分はいつでも男性という小さな枠組みの中でしか見られていない。それにも良い点と悪い点があると思いますが、ずっと「男性的」であることを 求められるのは気が重い。その一方、どの代名詞については、相手の人生の中での自分の存在によると思っています。もし自分が女性的な存在であれば、「彼女」( “she” )と呼べばいいし、もし自分が男性的な存在として見ているのであれば、「彼」( “he” )と呼べばいいと思っている。親しい仲の人たちとはそのような話をします。相手との関係性やその状況に関係があると思う場合は、その話を持ち出します。純粋に、日本にいる方が自分のアイデンティティを表現しやすいかもしれません。反発されずに自由に行動できるのが好きですが、本当の自分は認識されない。

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自分はいつでも男性という小さな枠組みの中でしか見られていない。

それにも良い点と悪い点があると思いますが、ずっと「男性的」であることを 求められるのは気が重い。

今取り組んでいるプロジェクトはありますか?

少し前にYouTubeチャンネルを始めました。最近では、故郷のアメリカで起きていることについて話したいと思っていて、様々な人に話す場・機会を作りたいと考えています。そこで、「Zoom In」というYouTubeシリーズを始めました。ディスカッションベースの番組で、毎回一つのトピックについてZoom上で撮影します。日本での生活についての様々な体験についてききたいと思っていて、そうすることによって視聴者はいろんな人の体験談を聞くことができる。

最後に、あなたにとって自由とは?

自分にとって自由とは自分の生きたいように人生を生きるチャンスを持てることです。要するに、自分の人生をどのように生きたいか選べて、そのように自分の人生を生きることができることだと思います。子供の頃から私は自分らしく生きようとしてきたけど、よくワガママと呼ばれる。それでも、自分のやりたいことに集中するようにしてきました。

Artist Profile | マヤ

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Artist Profile | ペドロ・ニコイ

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